伊豆と言えば金目鯛!でも、ちょっと待って!?それ伊豆の金目鯛ですか?
伊豆の代表的な食材というと、伊勢海老やアワビと金目鯛ですよね!
中でも、金目鯛は南伊豆の下田港が全国で一番の水揚げ量を誇ります。
この金目鯛は、煮付けにすると、しっとりとフワフワジューシーな白い身で、甘い煮付けの付けダレと一緒に食べると「なんでこんなに美味いの!!」と疑問が湧くくらい美味しいですよね!
そして、お刺身にすると、これがまた、程よく脂の入った桃色の身で、口に入れると、しっかりとした旨味のある絶品ですよね!
伊豆では、干物の金目鯛も人気で、干物の金目鯛の焼き物も、煮付けやお刺身と違い、旨味がギュッと詰まった味で、これはこれで美味しいですし、お土産でも人気の商品ですよね!
が、しかし!
皆さんの、食べた金目鯛や、購入した金目鯛は、伊豆の地物の金目鯛ですか?
という、地元ならではの角度から、金目鯛について、ちょっと詳しく書いて行こうと思います。

金目鯛というお魚は、深海魚で基本的には、世界の深海に分布しています。ですので、下田港ばかりで獲れるわけではありませんし、日本だけで獲れるわけではありません。
しかしながら、下田港では全国の半分近くの金目鯛の水揚げ量があります。
ですので、当然に、周辺地域では豊富に金目鯛が流通しますし、金目鯛を販売するお店や、お料理店が多いわけです。
ただ、最近はご存知の方も多いかと思いますが、ニュージランドを中心とした、冷凍の輸入物が多く出回っているのが現状です。
いわゆる地物の金目鯛とは違う、冷凍輸入の「ニージーランド産の金目鯛」です。
○冷凍金目鯛販売ページ
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/金目鯛+冷凍/
下田周辺は少ない様に思いますが、そこから離れると、ニュージランド産の金目鯛を良く見かけます。
特に、パック詰めされた干物の金目鯛は、ニュージランド産が多いですね。
このニュージランドの金目鯛は、お刺身でも食べれたりします。
もちろん、金目鯛は、金目鯛ですが、やはり地物の鮮度の良い金目鯛と比べると、煮付けやお刺身では比較になりません。
伊豆に来たらどうぜなら、【地物の地魚の海鮮丼】の記事にも書きましたが、できれば地物の金目鯛を食べて欲しいと思います。

これが、分かれば、ニュージーランドの金目鯛ではなく、美味しい地物の金目鯛にありつける確率は高くなります。
もちろん、ほとんどの飲食店さんでは、地物の金目鯛を使用していますが、中には悪意ではなくコスパ的な事から、ニュージーランド産の金目鯛を使用しているお宿さんや、飲食店さんもあります。
○干物に関しては、干物の生産者表記のシールをみれば一目分かります。
ニュージランド産の金目鯛なら、そう記してあります。
もし、干物の表記シールがない場合は、販売員に聞くことをお勧めします。
そうすれば、ちゃんと教えてくれるはずです。
聞かなければ、その金目鯛がニュージーランド金目鯛だとしても、当然教えてはくれないでしょう。
○鮮魚店にある金目鯛に関しては、立て札通りの、ほぼ地物の金目鯛ですが、飲食店への卸もあるので、注文でニュージーランド産の金目鯛を冷凍ストックしている場合もあります。
それが、この伊豆のスーパー以外の個人鮮魚店さんの店頭に並ぶ事はほぼないと思いますが、心配ならお店の人に聞くと良いでしょう。
ちゃんと教えてくれます。
○では、入ったお店でお刺身や煮付けで出て来たときはどうでしょうか?
まず、
地物にせよ、ニュージーランド産にせよ、美味しく調理をしてくれたので、美味しく頂きます!

次回の参考の為に、念の為に見ておくとすると、
基本的に水揚げされて、鮮度の良い金目鯛は、真っ赤です。
本当に真っ赤です。
どれ位真っ赤かと言うと、iphone7のレッド位赤いです。
時間が経つにつれて、薄いピンクに変化して行きます。
(映像はだいぶ前の魚ッチングしずおかさんの映像ですが、赤さが分かります)
金目鯛の煮付けや、お刺身は、皮付きですので、その皮の色を見ると良いでしょう。
鮮度の良い金目鯛でも、脂の多い腹身の部分の皮はすこし色が薄いので、冷凍輸入物を見分けるのが難しいかもですね!
・お刺身の場合は、切り身の身の部分を押して見て、身が元に戻るのが明らかに遅いと冷凍物なので、この伊豆では輸入物の可能性が大です。
もちろん、他の県の金目鯛の冷凍物も世の中には出回ってますが、伊豆では、他県で水揚げされた金目鯛の冷凍物を使用しているのは、僕は見た事も聞いたこともありません。
・煮付けの場合は、この付近では、小さめの金目鯛にせよ、大きめの金目鯛にせよ1尾丸ごと煮付けてる場合は、ほぼ地物の金目鯛ですね!
ともかく、鮮度の良い金目鯛のお刺身だと、身が水々しくてプリプリして皮が赤い色をしています。
鮮度の良い煮付けだと、フワフワでジューシーで周りの醤油だれを身から出る旨味の汁が身に浸透させず、中の身は真っ白ジューシーのままで、肉は細かい繊維から綺麗にほぐれます。
その”フワフワの真っ白で細かい繊維のほぐれた身”に、周りの『煮汁』を『付け』て食べるから『煮付け』なんですね。
これが、冷凍の輸入物で煮付けたりすると、解凍次第というのもありますが、ほとんどの場合、解凍で旨味の出てしまった中の身が、醤油ベースの付けダレを吸収してしまい、身が茶色く『金目鯛の煮物』になって、パサパサした煮付けになります。
その肉は、水炊きに入れたスケソウダラの身の様にブロックでほぐれる感じで、パサパサが味気ないので、甘い付けダレをつけて食べてる感じですね。
結論を言うと、金目鯛は『色』がとても肝心だと事です。
『赤系』なら鮮度の良い=地物の金目鯛。
『ピンク系』なら冷凍輸入された金目鯛。
干物や鮮魚は産地不明な場合は店員産に聞く!
と、ザックリとそう見分けると良いですね!
○ちなみに、僕が金目鯛の煮付けを食べてオススメなのが『赤沢の丸昌水産』さんです!
木曜定休
0557-53-0325
※詳細はフードページにあり
https://www.discovery-izu.com/food-1
場所も自然の入江を利用したお店で雰囲気もあります。
注文方式は、ほとんどがお任せメニューですので、例えば『美味しい地魚のお造り3人前でお願いします!』とかそう言うフランクな感じです。
東伊豆の稲取港で水揚げされる金目鯛は、『稲取キンメ』と言うブランド金目鯛なんです。
この『稲取キンメ』は食べている餌が違う為に、脂のノリが良くてとても美味しい金目鯛です。
稲取沖で、漁師さんの1本釣りで揚げられると言うのですから、また驚きます。
稲取港では、土・日・祝日に『港の朝市』が開催されていて、そこで、金目鯛も売っていますから、週末でしたらお土産はそこに買いに行くと地物の金目鯛もあって良いですね!
もちろん、市場内に、梱包と全国発送ブースもありますよ!
(同じく魚ッチングしずおかさんの映像です)
○稲取『港の朝市』
稲取港で毎週土・日・祝日開催